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インタビュー⑤

Dr.Koyama〈紹介〉

[氏名] 小山大介
[所属] 金沢工業大学
[役職] 講師
[専攻] 電子情報工学専攻
[指導教員] 小林宏一郎先生
[修了年月] 2009年3月
[趣味・今やりたいこと]
・国際学会や国内の出張を機に、旅行好きになりました。30か国訪問と、国内47都道府県2巡目に挑戦中です。
・岩大時代は毎日の昼サッカーで汗を流していましたが、卒業後は運動不足を実感しています…。

〈ご自身の経験について〉

・博士を取ろうと思ったきっかけは何ですか。

博士前期課程(修士課程)1年の秋頃から、いったん就職活動を始めました。いくつか候補をリストアップして翌年2月~4月に何社か採用面接を受けました。 並行して進めていた修士論文の研究も良い結果が出始めて面白味が増してきた頃でした。この研究をもっと掘り下げて、自分が納得するまでやってみたいと思ったのが、博士を取ろうと思ったきっかけでした。
また、子供のころから人と違う事をするのが好きな性格でした。周りの友人が続々と就職を決める中で、何か違った事をしたいと思ったのも博士課程を選んだ理由の一つだったのかもしれません。

・修了後の進路はどうやって決定しましたか。

普通でしたら博士課程3年目の春には就職活動の目途を立てる頃かと思いますが、私は就職活動のスタートが遅く、夏頃までほとんど手つかずの状態でした。博士論文の研究が忙しかったのもありますが、修士のときに就職活動を一度経験していたこともあり、あまり危機感はありませんでした。今振り返ってみると怖い事ですが…。
夏の終わりに参加した学会で現在の職場の上司・先輩に会い、「今度見学に来なよ」とお誘いをいただきました。初めは見学だけのつもりでしたが、仕事内容や職場の雰囲気に興味を持ち、今の仕事を選ぶことにしました。

・博士の時にこうしたら良かったと思うことは何かありますか。

自分の研究テーマに集中しすぎていましたので、もっと色々な事に挑戦すれば良かったと思っています。自分の専門とは違う材料系や生物系のテーマに触れる機会があったのに、自分の仕事に手一杯で、それらに取り組む余裕がありませんでした。今になってそのチャンスを生かせなかったことを反省しています。

・大学側からのサポートや教育面で、もう少しあれば良かった、やってほしかったと思うことは何ですか。

博士課程に進むにあたって一番心配だったのは、やはり金銭面でした。私は幸い共同研究をしていた研究室のポスドクの方に教えていただき、日本学術振興会特別研究員に応募することができました。修士の段階ではそういった情報に触れる機会が無く、金銭的な理由で博士後期課程を諦める人もいるかと思います。日本学生支援機構の奨学金だけでなく、様々な手段があることを教えていただけたらと思いました。
また、研究者として独り立ちすると、工学的な知識や技術だけでなく、研究をマネージメントする事も重要です。博士課程時代にはそういった講義や実践を経験できていたら良かったかと思いました。

・現在の仕事の中で博士課程時代の研究や経験が生かされていることはありますか。あるとすればどういったことでしょうか。

現在の仕事でも博士課程時代と同じ分野の研究をしていますので、博士課程時代の経験が直結しています。研究内容やスキルはもちろんですが、共同研究や学会等で出会った人とのつながりも、今の仕事に生きていると思っています
また、博士課程時代には何度も海外の学会で発表する機会をいただきました。現在の職場では海外で仕事をすることも多いので、学生時代に何度も(何か所も)経験できたおかげで、違和感なく海外出張での仕事になじむことができました。
日々の研究者生活の中で壁にぶつかることもありますが、学生時代に岩手大学の先生方から聞かせていただいた「研究者哲学」を思い出して、頑張っています。お酒を飲みながらのことが多かった気もしますが、岩手大学工学部はフレンドリーな先生が多いような気がしますね。

・その他になにかありましたらどうぞ

博士課程に進む人も進まない人も、ほとんどの人が博士課程でどんな事をするのか、博士号を取った後にどんな人生があるのかを知らないと思います。 今回の取り組みのように、博士課程に進んだ人がどんな3年間を過ごして、その後どんな生活を送っているのかを知る機会があれば、博士課程に進む学生も増えるのではないかと思いました。
また、学生時代を振り返る良い機会を与えてくださいまして、ありがとうございました。

〈博士学生へ一言〉

博士課程は色んな意味で自分との闘いが多い3年間です。修行のような、冒険のような、でも、こんな3年間は人生の中でこれっきりだと思います。せっかくなので、自由に楽しんでください。