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博士の種類について

 

博士には、大学の博士課程に所定の期間在籍して学位審査に合格・修了した者に授与される「課程博士」と、大学に在籍せず、大学に博士論文を提出して学位審査に合格した者に授与される「論文博士」の2種類があります。したがって、修士課程を修了し、そのまま博士後期課程に進学・修了し博士(課程博士)になることもできますし、学部や修士課程を卒業して企業等に就職していても一定レベルの博士論文を提出すれば博士(論文博士)となることが可能です。

では、実際に、課程博士と論文博士とはどのようなものなのでしょうか? 少し詳しく見てみましょう。


規定期間、博士課程に在籍し、コースワークとて授業を履修し、博士論文研究を論文として纏めて提出し、審査に合格すれば課程博士になることができます。

どのような人が目指すの?

一般に、博士前期課程(修士課程)を修了し、そのまま博士後期課程に進学・在籍し修了する人が多いです。一方で、修士課程を修了後、企業に一定期間勤めた後、やはり大学で勉強し直したいと考え、会社を辞めて博士後期課程に入学する方や、会社で働きながら入学(社会人入学)する方もいます。

実際のところ、何人ぐらい入学しているの?

以下の表は、岩手大学工学研究科博士後期課程の各専攻別の過去5年間の入学者数です。本研究科の場合、4月入学と10月入学の二つのケースがありますが、毎年、約20名の学生が博士後期課程に入学しています。

博士後期課程入学者数
 

どのようなコースワーク?

岩手大学大学院工学研究科の場合、コースワークとして、必修が3単位(特別演習、特別研修、特別講義各1単位)、専門科目8単位(通常は4科目)の合計11単位の履修が義務づけられています。前者のコースワークは主に日々の研究、研究室セミナー、各種講演会の聴講など、後者は、各専攻で開講している専門科目群からの科目履修になります。博士後期課程の授業も学部と引けを取らないほど充実しており、例えば、フロンティア物質機能工学専攻では、有機化学、界面化学、材料科学、電子材料学、社会環境学などの分野で計33科目が用意されています。

博士論文審査は厳しいの?

もちろん、大学として博士号を授与し社会に送り出す訳ですので、提出された博士論文は、きちんとした審査体制の基、厳正に審査されます(→論文審査基準)。博士論文の審査では、提出された論文を主査と副査(2人?3人)で審査します。博士後期課程は3月修了と9月修了があり、それぞれ、2月と8月に論文審査が行われますが、例えば、3月修了の場合では、11月中旬の論文審査申請、12月末日までの予備審査会の開催、予備審査合格の場合には翌年2月までの本審査(公聴会)開催、という流れになります。公聴会という名称が表す通り、多くの人の前で、博士論文研究の発表を行い、晴れて博士となります。課程博士の場合、申請者が第一著者となる学術論文1編が出版されていること、もしくは、ある期日までに出版が決定されていることが、学位申請の条件となります。

岩手大学ではどのような課程博士を育てたいの?

工学研究科博士後期課程の4専攻とも、各専攻の専門分野で国際的に活躍する研究者や高度専門技術者を養成することを目的としています(→人材養成目的)。

どの位の間、在籍するの?

規定では3年間の在籍期間となります。ただし、顕著な業績を挙げた場合は、早期に修了することも可能です。所定のコースワークの修了を前提として、学術論文2編を出版した人は2年間で、3編を出版した人は1年で博士の学位を申請できます。


大学に在籍しなくとも、大学に博士論文を提出し学位審査に合格すれば、論文博士になることができます。

どのような人が目指すの?

学部もしくは博士前期課程を修了し就職した方で、特に、企業や公的研究機関などで研究を積み、その研究成果を基に博士の学位を取得したいと考える社会人に多く見受けられます。

論文審査はどのように行われるの?

社会人で、既に3編の学術論文を出版している人は、大学に博士論文を提出して、学位審査を申請することができます。この場合、大学の教員が推薦教員となり、審査委員会を設置し、予備審査会や公聴会を行い、博士論文として合格かどうかを判定します。なお、2013年度から全ての博士論文はインターネット上で公開が義務づけられました。それまでは、国会図書館に設置し、閲覧者のみに対する公開でしたが、原則公開となったため、何かの理由(例えば、知的所有権の権利の問題、企業との共同研究による公開の制限、公開が相応しくない文言が表記されているなど)によって公開できない場合でも、要約をインターネット上で公開しなければなりません。これにより、博士論文の中味は世界のどこからでも閲覧できるようになり、何らかの不正(無断掲載、不正引用等)があればインターネット上で糾弾されることになります。